
薄毛対策や抜け毛予防のためのケアは育毛剤を使うことだけではありません。育毛シャンプーも薄毛対策や抜け毛予防をサポートします。
深刻に悩んでいる方やすぐにでも変化を実感したい方は、育毛剤と育毛シャンプーを同時に使いたいと思いませんか。しかし、同時に使って副作用が出ないかなどが気になります。では、育毛剤と育毛シャンプーは同時に使用してよいのでしょうか。
目次
育毛シャンプーの働き
頭皮環境を整える
健やかな髪を育てるためには頭皮環境を整えることが大切です。毛穴がつまっている、頭皮が乾燥している、皮脂でべたついているといった状態では、髪の成長に影響を与えます。なぜなら、頭皮は髪を育てる土壌だからです。
植物を育てるとき、まずは土作りをします。栄養に乏しくカチカチの土では植物は育ちにくいですが、植物が必要とするミネラルを含むふかふかの土は植物を元気に育てます。
これと同じように髪を育てる頭皮を健やかな状態に整えることが薄毛対策には大切です。育毛シャンプーは頭皮の状態を健やかに保つようにサポートをします。
適度に皮脂を取り除く
過剰な皮脂は毛穴をつまらせてしまったり、過酸化脂質を作って頭皮にダメージを与えます。そのため、頭皮環境を健やかに保つためには余分な皮脂を取り除く必要があり、シャンプーを使います。しかし、皮脂には適度な潤いを保つ必要があり、必要以上に皮脂を取り除いてしまうと頭皮が乾燥をします。
シャンプーの洗浄成分には、高級アルコール系、石けん系、アミノ酸系があります。高級アルコール系は皮脂を必要以上に奪ってしまう洗浄成分です。石けん系は高級アルコール系に比べると優しい使い心地ですが、髪がきしんでしまいます。多くの育毛シャンプーが使用している洗浄成分はアミノ酸系です。頭皮や髪と同じアミノ酸が優しく洗いあげます。必要以上に皮脂を取り除くことがなく、洗い上がりはしっとりです。
髪のハリやコシをサポート
保湿成分や髪を修復するような成分が配合されている育毛シャンプーは、髪のハリやコシをサポートします。ボリュームアップも期待できます。
頭皮環境を整えたり余分な皮脂を取り除くことで髪が育ちやすい環境を整えることが、育毛シャンプーの主な働きです。
育毛剤の働き
育毛剤の働きは髪の成長を促すサポートをしたり、抜け毛や薄毛の予防をすることです。以下のような働きによって髪が育ちやすい環境を整えます。
血行促進
髪の成長にはさまざまな栄養が必要です。血行を促して髪に必要な栄養を届けて、それによって髪の成長促進が期待できます。
男性ホルモンを抑制
AGAの原因物質といわれるジヒドロテストステロン(DHT)を抑制します。5αリダクターゼという酵素の働きを抑制することで、DHTの発生を抑えます。
皮脂分泌を抑制
過剰な皮脂分泌を抑制して頭皮環境を健やかに保ちます。
栄養補給
頭皮から毛根に栄養を届けて髪の成長を助けます。
育毛剤と育毛シャンプーの違い
育毛剤の主な目的は、髪の成長を促すことや抜け毛や薄毛の予防です。育毛シャンプーの目的は頭皮環境を健やかに保つことです。
育毛剤と育毛シャンプーは働きが違うので、同時に使っても問題ありません。育毛剤と育毛シャンプーがセットになった商品が販売されています。こういった商品が販売されていることからもわかるように、育毛剤と育毛シャンプーは同時に使ってよいのです。
育毛剤を使うベストなタイミングは髪と頭皮を洗った後です。髪と頭皮の汚れを取り除いて育毛剤の成分の浸透を助けます。そのため、育毛シャンプーで洗ってから育毛剤を使うとよいでしょう。
育毛剤の複数使用には注意
育毛剤と育毛シャンプーを同時に使うことは問題ありませんが、2種類以上の育毛剤を同時に使ってはいけません。
そもそも育毛剤は1種類で使用することを想定して作られています。育毛剤にはさまざまな成分が配合されていますが、それらの組み合わせや配合の割合は最大限に力を発揮するように考えられています。そのため、1種類で十分です。
2種類の育毛剤を同時に使ったら効果が2倍に高まりそうですが、そのようなことはありません。何ごとも適量が大切です。過ぎたるは及ばざるがごとしというように、過剰になると頭皮に悪影響を与える恐れがあります。2種類以上の育毛剤を使用してしまうと、配合されている成分が重なる可能性があり、頭皮に過剰に成分を与えることになって負担をかけます。
育毛剤には使用目安量が記載されていますが、これは抜け毛や薄毛を予防するためにちょうどよい量です。また、有効成分が配合されている場合、頭皮に負担をかけない使用量が考えられています。安全に使用できるように使用量が決められているので、安易に使用量を増やさない方がよいでしょう。
まとめ
育毛剤と育毛シャンプーの働きは違うので、育毛剤と育毛シャンプーを同時に使っても問題ありません。積極的に薄毛対策をするなら、育毛剤と育毛シャンプーを同時に使用するとよいでしょう。